前回の続きです。
何度やっても何をしても外れない左のインナーチューブ。
そうこうしているウチに中からカラカラ音がする。
う~ん…
全く外れる気がしない。
それに、アウターチューブに傷が増えてしまった…。
タイヤを通すアクスルの部分にもちょっと傷入っちゃった…。
う~ん
困った…。
で、フル検索した結果…
油圧でダストシールを抜く
って言う工法を知った。
油圧でダストシールを抜く
油圧でダストシールを抜き取る作業に必要なモノをフル検索した結果…
・油圧ジャッキ
・フォークを挟める場所
・オイル(灯油でもOK)
という結果となった。
幸い会社に油圧ジャッキとエンジンオイルはある。
そして、フォークをセットする場所もありそうだ。
翌日、一人モータープールにてコソコソと作業を開始する。
一旦フォークを組み立てて(スプリングとカラーを入れて)、インナーチューブを一番伸ばした状態でエンジンオイルを並々注いでフォークキャップを閉める。
あとは油圧ジャッキを噛ませてちょうどのトコにフォークを挟んで、油圧ジャッキでシャコシャコ持ち上げる。
(背景が汚いのはスルーして)
いろんなとこからエンジンオイルがジワジワと漏れてくるけども、何度かオイルを継ぎ足して、再度油圧ジャッキで持ち上げるを繰り返す。
↑の画像だとちょっとわかりにくいけどこんな感じ↓
数回オイルを継ぎ足してシャコシャコを繰り返しているうちに…
ボフってダストシールが外れた!!
文明の利器にて押し出す事に成功!#ホーネット250 pic.twitter.com/oK7jojdGoh
— slideaway (@slideaway14) June 2, 2024
ダストシールをよく見てみたら…
取り外したダストシールをよ~く見てみるとエライ事になってた。
コレが原因でインナーチューブを傷付けてるってワケじゃないけども、コレだけ錆びて腐食して膨れてたらさ、そりゃ人力じゃ~外せないよね…
や~っと外れてバラす事ができた。
エンジンオイルまみれになったので、コレをパーツクリーナーで洗浄するのがめんどいけども、や~っと次の工程に進む事が出来る。
アウターチューブ塗装
家に持ち帰り作業再開…。
の前に、アウターチューブがちょっと汚い…。
古いしね(-_-;)
内側の錆びてる部分を#1200の耐水ペーパーで均した。
せっかくだからアウターチューブを塗装しよう。
組んだ状態で塗装となるとマスキングが大変だしね~
せっかくバラした事だし塗装しちゃおう!
って事で、コレもフル検索かけた結果、
耐熱シルバーが純正色に近い印象との事でコレにした。
穴関係はマスキングして、イイ感じに仕上がった。
速乾性ってのもあって、薄~く数回塗り分けて塗装した。
アレ?
新品?
ってくらいイイ感じに塗装できたよw
で、ココまで来て交換用の純正部品を頼むという段取りの悪さ(笑)
数日そのままで部品が届くのを待ちつつ、インナーチューブの点サビをボンスターでゴシゴシ削り取る作業をしてました。
点サビを取って、ピカールで磨きました。
あ、なるべく摺動部には手を付けず磨く作業をしてました。
交換部品到着
数日後…
純正部品到着!
部品点数が多いので検品したんだけども…
品番変わったけど物は一緒みたいなのがあった。
部品交換&組立
で、部品を交換しつつ組み立てる。
で、ダストシールにシリコングリスを塗って取り付けて…
オイルシールプッシャーでダストシールを打ち込む
で、ココでオイルシールプッシャーの出番。
先人たちの戦いの記録の中には、塩ビ管とワッシャーを使ってダストシールを打ち込む工法もあったんだけども、専用工具っていう響きに負けて買っちゃったんだよねぇコレ…
打ち込む…
ひたすら打ち込む。
で…
ちょっと気が付いたんだけども…
このオイルシールプッシャーね。
こんな感じで打ち込むんだけどね…。
どうもこの突起がシールを傷付けるっぽいのよ
ピンボケちゃってるけどもこの錆びた部分ってさ、オイルシールプッシャーの突起部分で打ち込んだ際にゴムが捲れちゃったんじゃない?
って言う気がしてきたの。
ゴムが捲れて金属が出ちゃってるから錆びやすくなった。
って感がある。
なので、ワッシャーと塩ビ管で打ち込んだ方が均等にダストシールに力が加わるし、ダストシールを傷つけることなく打ち込めるんじゃないかなぁ?
って思っちゃった。
…
やっちまったか?
無駄なモン買っちまったかもしれん…。
まぁ仕方ない。
で、オイルシールストッパーが入るまでダストシールを打ち込むんだけど、ココでオイルシールストッパーを注文し忘れたことに気が付いた…。
この日の作業は打ち切りとなった…。
フロントフォークの交換部品が届いて組み上げてたんだけど、注文し忘れた部品があった…🥲
あ〜
コンビニとかドンキに売ってないかな〜
ホーネットのオイルシールストッパー— slideaway (@slideaway14) June 5, 2024
数日後…
オイルシールストッパーが到着。
くそう…
コイツさえ…
コイツさえあれば…
コイツにシリコングリスを塗りたくってアウターチューブの溝にはめ込む。
シリコングリスを塗りたくってビニールを被せダストシールを入れていく。
ビニールを被せるのはダストシールを傷つけない為って、先人たちの戦いの記録に書かれていた。
フォークオイルを注油
フォークオイルは1ℓなので左右で注油しても若干余る。
入れてくよ
キッチリ測る容器を買い忘れたので、オイルジョッキにて代用。
前期ホーネット250のフォークオイルの規定量は
467mlで110㎜で油面調整との事。
なので目分量でその辺狙って注油。
給油後、シャコシャコ伸ばしたり縮めたりしてエアを抜く作業。
この状態で気泡を抜くために小一時間程置くんだって。
ゴミが入らない様にウエスを被せてます。
ボトム下のボルトの締め付けが甘かったらしく、赤いのが漏れてきたので慌てて締めた。
中身をこぼさなさない様に締めたよね。
スプリングを入れてフォークキャップをしないと、供回りしちゃってちゃんと締まらないんだけどもできる範囲で締めた。
漏れてこない事を確認して…
エア抜きの間にエンジンオイルを交換
この間にエンジンオイル&エレメントを交換した。
エレメント交換時のオイルは2.4ℓ
前回の残りがあるので2本買っておいた。
エンジンオイルも値上がりしたよね~
フォークオイルとエンジンオイルを廃油処理剤へ。
キチンと処理しましょうね。
更に更についでにエアフィルターも交換。
まだまだ使えそうだけども替えちゃおう♪
交換した走行距離は…
27284㎞…
すっげぇ中途半端である。
油面調整開始
ココまで1時間かからなかったけども待ちきれんので、フロントフォークのO/H再開。
コイツを使うぜぇ…
次使うのは何年後になるかわからんけども…
ま~
シリンジとホースがあればブレーキフルードの交換も楽になるね
夢中になって作業してたので画像は取り忘れた…
110㎜で合わせてコイツをフォークに乗っけてシリンジで吸い取る。
そんなシンプル操作。
でね、油面を110㎜で調整するんだけどもスプリングを入れない状態で110㎜って全然足りないのよ。
全然吸わなかった。
目分量でも470㎜は入ってるはずだ。
あ~
これはスプリングを入れた状態で測るんだな…
ってそこで気が付いたよ。
でもさ、コレさ、規定量って必要?
規定量入れても油面調整で引っ掛かったら規定量よりもフォークオイルは少なくなるワケだよね?
規定量よりも油面の方が重要なんじゃね?
って思っちゃって、2本目はテキトーに入れて油面110㎜でキッチリ吸い取ったよ。
組立~試運転
カラーを入れてフォークキャップを閉めて…。
いろいろやって~
完成!!
でもって試運転!!
セルフフロントフォークO/H試運転良好でした!
やったよ!
おれやったよ〜!#フロントフォークオーバーホール#ホーネット250 pic.twitter.com/9gK6EnNCG4— slideaway (@slideaway14) June 9, 2024
復旧までにかかった日数は約1週間…
頼み忘れた部品があったので作業が進まず止まったり、ダストシール外れなかったり、ボルトが回らなくて買い出しに行ったりね。
仕事とか雨降ったりとか…
週末の数時間だけ作業してました。
なので、1週間の間ウチの庭先にて脚立にブラ下げられた前輪の無いホーネットさんが鎮座してましたw
もし、またフロントフォークのO/Hをやるとしたらもう少し手際良く出来そうだ。
ホーネットさんで同じ作業をやるとしたら、何年後になるだろう…?
まぁまぁ…
自分でメンテナンスするのもキライじゃない。
むしろ楽しいw
いや~
無事組み上がってよかった~
また整備スキルが上がった気がするね。
それではまた
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