“新十津川町徳富ダム周辺整備工事におけるクレーン車転倒事故について”
の事故原因が札幌開発建設部より発表されました。
前回記事にして事故原因のこうじゃないのかなぁ?
って推測した内容とは全く違いました…
(;・д・)
アウトリガー中間張り出しの幅が5mと推測していたら、発表は3.6m…
ブームの角度も70°~60°と見ていたら、発表は47.5…
全然違った…
しかも
そよ風だったとの事…
“安全装置の解除”しての操作による転倒という発表でした…
ざっくり説明すると…
①がアウトリガー中間張り出し5mの場合のジブ装着時の性能表。
Aがジブ装着しての限界角度…
これ以上倒す(角度50°以下)とかなり危険ですよ…
という事
②がアウトリガー中間張り出し3.6mの場合のジブ装着時の性能表。
Bがジブ装着しての限界角度…
これ以上倒す(角度60°以下)とかなり危険ですよ…
という事。
アウトリガーの張り出し幅が少なくなるほどブームの角度の制限は変化します。
んで、直接の事故原因は…
アウトリガー3.6m
ジブオフセット角度が45°
限界角度が60°
作業半径の限界(安全装置が作動)が21.8m
限界荷重が0.4t…(主巻フック+補巻フック重量差っ引いたら100Kgも吊れないかと…)
で事故車両が…
“安全装置の解除”して…
ブーム角度が47.5°
作業半径25.9m
で位置の確認をしていたら転倒したとの事…。
“位置を確認”って事なので荷は吊ってなかったが、限界角度を超えてジブ+ブームの重量でバランスを崩して転倒…
この”安全装置の解除”しての操作には驚いた…。
大がかりな現場って安全装置の解除キーを預かりますってトコ多いんですけど、ココはそうじゃなかったんですね…
自分はまさか解除して作業していたとは思わなかった…
そりゃワタクシも安全装置解除して作業した事あるけど、アウトリガー全張りでの場合のみですけども…
解除しないと作業できない状況って結構あるんですよ…( ´・ω・)
只でさえアウトリガー中間張り出し3.6mでジブ装着(転倒前はヒマゴまで出してたなんて…(((((( ;゚Д゚))))))
その状況での安全装置解除は、正直自分は怖くてできません。
なぜなら、アウトリガー中間張り出し3.6mという踏ん張り弱い状態でジブ装着なんて作業半径能力限界付近でも相当フワフワすると思うんですよ…
フワフワ感じると倒れるんじゃないかって気持ち悪いんですよね(A;´・ω・)アセアセ
クレーンは”アウトリガーが浮いて倒れ始めたら早い”ってよく聞きますから…
性能の限界を多少越えても即転倒って事にはならないんですがね…(-。-;)
このケースは限界越えすぎたって事みたいです…
コメント
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ありがとうございます<(_ _)>
> 玉掛け講習受けた時、三瓶重機の部長さんも
> 言ってました
> あれだけ頑丈そうに見えるクレーンでも
> "あっ"という間に横に後ろに倒れるって
> "経験しちゃいけない事"だけど
> "経験するといい事"だったと
ホントの限界ってどの位かな?ってチャレンジしちゃうんですよね…
安全装置解除は諸刃の剣です…
昔はよくラフターの後ろ側をユンボで押さえつけて、後方のアウトリガーが浮かない様に作業してたって先輩の武勇伝聞いた事があります…
…今じゃとんでもねぇハナシです(-。-;)
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なるほど、なるほど~
実戦経験がない私でも解りやすく書いてあり
さすがSlide Awayさん、プロだ~
玉掛け講習受けた時、三瓶重機の部長さんも
言ってました
あれだけ頑丈そうに見えるクレーンでも
"あっ"という間に横に後ろに倒れるって
"経験しちゃいけない事"だけど
"経験するといい事"だったと