前回の記事で…
徳富ダムの横転事故の事故原因が“安全装置の解除”が事故原因の1つだと公表されましたが、厳密に言うと非常用にしていたからイケナイって事とはちょこーっと違うんです…
事故車両の安全装置キーの画像です。
公表された資料によると非常用にスイッチが回されていた。
運転席内のPTOスイッチは(Ⅰ)に…
この場合、安全装置は作動するんです。
常用と同じ様に安全装置が作動して自動停止します。
安全装置の解除仕様にするにはAMLを非常用にして、PTOスイッチ(Ⅱ)で完全解除となります。
警報等は運転室内で鳴りますが、自動停止はされない状態になります。
常にランプ赤色点灯。
主に故障時等で、常用では操作できない時に使用される操作です。
では…
事故原因に戻りますが…
何故、自動停止をしないで60゜の起伏角度を下回る操作が出来たのか?
ってことなんですがね…
考えられるのが…
ブームの選択設定ってのがあって、これを誤認識させることで上記の操作ができてしまうという事。
アウトリガー設置状態をセット後、ブーム選択を選んで作業という流れになるんですが、事故車両はジブ(8m)が装着されていたので、通常ならば作業表示画面のブーム選択をジブ装着を選んでおかなければならないんです。
この表示であれば、非常用にキーが回されていたとしてもPTO(Ⅰ)であれば安全装置は作動して自動停止するんです。
で、ジブは装着されているけれど、ブーム選択は補巻きに設定されていればジブ装着設定した場合の警報、制限角度の安全装置による自動停止は働かないという事になります。
つまり、ジブは装着されていない補巻設定状態の性能が表示され、アウトリガー3.6mジブ装着本来の制限角度60°を下回れた…
という事になります。
外から見てもランプは緑色が点灯し、運転席内の警報も鳴りません。
大雑把に言えば”安全装置の解除”と同じ事なんですけどね…
この場合、”安全装置の解除”より怖いけど(-。-;)
どの位危険なのかって表示が出ないので…
ただ、『あと1mなんだよなぁ』とか無線で言われたらやっちゃうかもなぁ…
ネットで記事書く以上、TADANO乗りの端くれである以上、テキトーな事書けないなと思いまして補足とさせていただきます…
重箱の隅をつつくような内容でございやす…(;´д`)ゞ
コメント
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> こういうスイッチだったのか~
メーカーによってスイッチの形状と位置が違いますが、TADANOはコレっす
> ん~このブログは
> 教習所では教えてくれない事を教えてくれる
> いいブログだ~
そのお言葉…
ありがとうございます(丿A`*)
資料見たら安全装置の解除で片付けられてたけど、"ちょっと待てよ"と思いまして捕捉記事にしちゃいました。
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ああーーッ!PTOスイッチ教習所で習った!
ただ、「運転席に着いたらスイッチONしろ」としか
言われなかったが、こういうスイッチだったのか~
ん~このブログは
教習所では教えてくれない事を教えてくれる
いいブログだ~