今回はちょっと違った建て起こしについてなんですけどもね…
まだコイツ建て起こしとかやってんのか?
って思わないで(笑)
自分も移動式クレーンに乗り始めの頃に、初めてこのパターンでやった時はビックリしましたよ…
こんなやり方あるの!?
みたいな…
クレーン学校で習いませんでしたけど…
みたいなね…。
現場行って…
『オペさん、コレを親子で吊って~』
なんて言われましてね…
なんのこっちゃ?
ってね…
ウチの親父呼んできて、1人乗りの運転席に無理矢理2人乗り込んで操作しろって事?
運転席ギュウギュウなんですけど…。
親父免許持って無いけどいいんすか!?
そこまでコンビネーション良くないけどいいんすか!?
みたいなね…
どんなのかっていうとね…
プラント関係の現場で多いんですけども…
コレをどうやって吊って据え付けます?
例えば…
↑こ~んな感じの吊り荷。
んで、緑色の部分を下にして吊り上げたい。
けれども、緑色の部分を支点にして建て起こす事が出来ない。
緑色の部分を支点にして建て起こしたら緑色の部分折れちゃう的な吊り荷。
機械モノだったり、設備の完成品だったり等々…
そんな厄介な吊り荷を吊り上げて…
↑こう据付けたいと…
親子吊ってなに?
で…
親子吊りって何?
って事なんですけどもねぇ…
ラフターにはフックが2つぶら下がってますよね?
コイツを余す事無く使ってしまおうというね…
若干、見た目の無理矢理感が否めない吊り方なんすよね…
誰が考えたんでしょうねぇ…?
建て起こし全般そうなんすけど、一体、誰が考えてどう広まったのかが気になるところなんですけ
どもね…
コレもクレーン学校じゃ教えてくれなかった事です。
主巻きフック(親フック)と補巻きフック(子フック)を両方使うので…
親子吊り
って…
見たまんまのネーミング。
もうちょっとネーミングに捻りが欲しいところなんですけどもね…
“オペの気まぐれ親子吊り地中海風”
とか…
“無理矢理感全開吊り”
何かいいネーミングないすかね(-。-;)?
あ…
無理矢理って書いてますけど、そんな事無いんですよ…
多分…
個人的に、見た目の印象がそんな感じだったので…
まぁくだらない話は置いといて…
親子吊の方法
本題。
↓横から見るとこんな感じです。
両フックのワイヤーが完全に”ハの字”です…
コチラでセンター(吊り荷の重心)を合わせるのがちょいと難しいです。
例題の条件として…
使用クレーンは25tラフター
吊り荷の重量は5tとします。
主巻き設定で、作業半径の表示は12m。
とした場合…
吊り荷の重量が5tなので、吊り荷を建て起こした時に吊り荷の上になる部分に主巻きフックが来るように玉掛。
補巻きフックが上に来ちゃうと25tラフターで補巻きフック5tは厳しいからね。
なので
吊り荷の下になる部分に補巻きフックを玉掛。
例えば、吊り荷が2tだった場合、部材の上になる部分に補巻きフックでもOkです。
主巻き設定で、作業半径の表示は12m。
で、両フックを巻き上げていくんですけども…
ここで注意してほしいのが、両フックの巻き上げ。
主巻きの方が補巻きより巻き上げ下げの速度が遅いので、主巻きの巻き上げ速度に補巻きの巻き上
げ速度を合わせる様に巻き上げる様にしてます。
他にも油圧ポンプの関係で、主巻、補巻き同時の巻き上げ下げ操作が上手く動かない・動きにくい
って機種もあるのでご注意を…。
ある程度の高さ(吊り荷の下にしたい部分が地面に着かない位の高さ)まで巻き上げたら…
主巻きフックだけを巻き上げて…
補巻きフックを巻き下げる。
で、補巻きフックの玉掛ワイヤーを外して補巻きフックを巻き上げて…
※自分の地域では、補巻きフックに予めロープを掛けておいて…
職人さんが補巻きフックを引っ張って玉掛ワイヤーを外してますね…
で、紆余曲折を経て据付け…
という流れなんですけども、一番気を使うのが巻き上げ操作をする時ですね(A;´・ω・)
両フックのワイヤーが”ハの字”になっているので、センター(吊り荷の重心)は合図者に任せてます…
この吊り方で、部材の転動(ひっくり返したり)ってパターンもありますので臨機応変に対応してください(o´∀`o)ノ
初心者オペさんに向けて、お役立ちリンク集をまとめてみました!!
是非ご覧あれ!!
コメント
SECRET: 0
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> あ~、、、
> 親と子が逆に振れ始めててんやわんやになるんですよねぇ。
> しかもその先に吊り具なんかぶら下がってた日にゃぁ、
> そいつらも逆に振れ始めて、もうどうやって止めたらいいのか
> わけわかめになるんですよねぇ。。。
> あ~、なんまいだなんまいだぁ(^^ゞ
そうそう…
親のワイヤーの間に子のワイヤー入り込んで"カシャン♪"って子フックがワイヤーにインしちゃったり(笑)
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
>今日はアイドリング禁止の現場で最悪(滝汗)
うわぁ…
お疲れ様ですm(__)m
> 懐かしいですね…
>
> 自分が見習いの頃はまだラフターに二人乗り可能で、師匠が後から二人羽織みたいにして手解きをしながら作業したり、後席から師匠の操作を見たりしてましたね
FXに後部座席シートが付いてた記憶が…
> もちろんエアコンなんか無く、男二人狭いところで、なんとむさ苦しい事だったか( ̄∀ ̄;)
う~ん…
厳しいっすよね(笑)
> しかし、それでも師匠は早く的確に操作したり、ハンドルきったり、凄かったなぁ(驚)
>
> 今の自分でも、そんな事はとてもできず、改めて師匠の偉大さを感じます
当時の機械と現行の機械を比べると操作性がかなり向上してますよね~
それ考えたら、今から乗る若い人達っていいなぁ~
って思ったりしちゃいますね…
SECRET: 0
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あ~、、、
親と子が逆に振れ始めててんやわんやになるんですよねぇ。
しかもその先に吊り具なんかぶら下がってた日にゃぁ、
そいつらも逆に振れ始めて、もうどうやって止めたらいいのか
わけわかめになるんですよねぇ。。。
あ~、なんまいだなんまいだぁ(^^ゞ
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
懐かしいですね…
自分が見習いの頃はまだラフターに二人乗り可能で、師匠が後から二人羽織みたいにして手解きをしながら作業したり、後席から師匠の操作を見たりしてましたね
もちろんエアコンなんか無く、男二人狭いところで、なんとむさ苦しい事だったか( ̄∀ ̄;)
しかし、それでも師匠は早く的確に操作したり、ハンドルきったり、凄かったなぁ(驚)
今の自分でも、そんな事はとてもできず、改めて師匠の偉大さを感じます