イロイロな玉掛け合図者

先日、配管更新工事の現場に行ったんです。

配管は長さ10ｍで重量1.7t
古い配管は高さ10m位の位置。
その配管を新しい配管と交換するという作業内容。

んで、作業する方達が10名程でした。

その10名のうち4名が

お前ら金剛力士像だろ？

って位のガタイの人がいたんです。

年始に家の門の前に2人立ってたら参拝客が100人中30人は寺と間違えて迷い込むだろうって位ガタイのいい金剛力士像似の人が4人もいたんですよ…。

思わず
クレーンいらなくね？担いで配管取り付けられるんじゃね？

ってツイートするとこだった…。

まぁその…
Twitterやってないんですけれども。

(2012年当時のハナシです。2019年現在Twitter始めました。)

今回は玉掛け合図者についてなんですけれども…

クレーンの仕事って玉掛け合図者との連携なんです。
無線でやりとりしたり、笛と手合図で作業したり手合図だけだったり、合図者のオリジナル合図だったりイロイロあります。

んで、いろんな合図者がいるんです。
前回までブームの”たわみ”について書いてきたワケなんですけれども、余程の重量物件じゃないとブームの”たわみ”(しなるって表現の方が解りやすいかな？)まで見てくれる合図者っていないんですよ。

あと、普段ホイストや、天井クレーンしか使用しない合図者は”たわむ”って概念がない人がほとんどです。

ひどい場合はセンター(重心)すら合わせずワイヤーかけたら”巻け巻けー”って合図者もいます。

乗り始めの頃は合図通りに操作していたんですが、
『品物のセンターが合ってるのに、何で吊り始め揺れるんだ？』
(↑吊り始めの揺れの原因についてはコチラ)

ってリアクション取られました…。

まぁコッチからしたら
『合図通りに動かしてるのに何でそんなリアクションなの?』
って感じでした。

なので、その対処法に至りました。

ぐにょーん対策

気付けばカウンターの数値が500突破してました(≧艸≦*) カウンターを設置したのは、ブログ始めてから少し経過してからなんですが、数値が増えると嬉しいもんですね。 少しずつですが、コメントも頂ける様になりブログらしくなってきましたv(･∀･...

beherenow982.com

2012.09.11

上記の操作で、品物が真っ直ぐ真上にスッとに巻き上がったら、ドヤ顔してもいいと思います。
誰も誉めてくれないけど…

因みに自分が仕事中に、品物が真っ直ぐ真上に吊り上がった時、頭の中では観客がスタンディングオベーションでブラボーブラボー!!って言ってます。

実際は誰も誉めてくれないけど…

合図者が目視で荷重のかかり具合の数値までは解らないし、

機械の数値の方が正確なので…
こちら側で合わせた方がよろしいです。

自分が思うにオペから見て吊った品物が奥に流れるより、手前に流れてきた方が多少安全性が高いと思うんですよね。

オペから見て品物の手前って障害物の有無が目視で確認できるし、障害物が無い事の方が多いんです。

オペから見て品物が奥に流れた場合、障害物の有無が目視で確認しにくい。

品物で障害物が隠れてたり、壁があったら壁に当たったりと不都合が多い…
というのが理由です。

もし、オペから見て奥に流れそうだなーとか思ったら、すぐに巻き下げて流れる距離を少なくして仕切り直したっていいんです。

そう考えると玉掛の資格って簡単に取れすぎだと思うんですよね…

実際自分も玉掛け作業員だった時は、ブームがたわんで地切り時に荷が揺れる事なんて理解してなかったし、知識3割経験7割みたいなトコあるんですよね…

クレーン免許教習所もそうだけど、実作業とクレーン免許教習所のレベルの差がハンパ無くて…
所詮資格取得の為の商売だなと…

つくづく思ってしまいます。

まぁ…
手前に流れてきた方がいいってのはオペから目視できる範囲のお話です。
何事も安全第一ですからね。