TADANO G4 60tの伸縮モード2を考える。

クレーンネタ

納車されてからだいぶ経つんだけどさ、

今までそんなに気にしなかったの。

 

G4 60tの伸縮モードってさ。

 

先日ね、担当オペさんが流行り病にかかりましてね、久しぶりに代打乗車したんですよ。

 

TADANOさんのG4 60tね。

 

で、そこの現場がね、荷下ろし&積込でまぁ~移動が多い現場なの。

 

セットしちゃ~ちょろっと積んで

畳んで移動して~またセットして~の繰り返し。

 

野球の1000本ノックみたいな何かの特訓じゃないか?

と錯覚する様な現場なの。

 

で、

結局その日は何回移動したかは覚えてないけども…

 

移動が多いから、クレーンのセット&格納の時間をあまりかけたくないので伸縮モード2を使おうと。

 

3段目からにゅーんって伸びるからね。

個人的に必要以上にブームを伸ばすってのは、あまり好きじゃないんですよね…。

 

あ~

 

こりゃ便利だ~

って使ってたんですけど、後日性能表を見て今更というか…

気が付いたというか驚いたというか…

 

発見があったワケですよ。

 

そんなこんなで今回は、

細かすぎて伝わらないG4 60t

のネタにしようかと思うですw

 

ワタクシみたいに、たま~に乗る方向けのお話。

 

2種類の伸縮モードと性能の違いとは!?

 

その前に、性能表についてはコチラを参照ください。

 

 

ココんトコ、加齢臭がどうとかエアコンからムカデが出てきたとかしょうもないハナシばかりでしたからね…。

 

えぇ…

久々のクレーンネタでございます。

今回の内容は割と濃いめだけど、需要は少なめと思うw

 

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伸縮モードって何?

 

TADANOさんのG4 60tなんですけども、伸縮モードが2つあるんですね。

ブームの伸ばし方の設定の事ね。

 

従来のブームの伸縮ってさ、

2段目のブームが伸びきった後、ドン!!って振動来るんですよ。

で、伸縮レバーのボタンを押して3・4・5段のブームを伸ばしていく…

 

っていう根元からブームが伸びていく伸ばし方。

 

コレが伸縮モード1

 

それと

今回のこのG4 60tには

3・4・5段目のブームを先に伸ばしていくっていう伸縮モード2ってのがあるんですよ。

 

↑カタログより引用します。

 

伸縮モード1.2の違いってなに?

 

まず、セットするだけを考えたら…

33.6m以下のブーム長さでセットするとしたら、伸縮モード1よりも伸縮モード2の方が、伸びるのも縮めるのも断然早い!!

 

伸縮モード1と伸縮モード2で吊り上げ能力に違いがあるので、作業の用途に合わせて伸縮モードの選択が必要。

 

あらかじめ作業半径と吊荷の重量が分かっていれば、伸縮モードを選択してセットして余裕のある作業をしましょ

っていう感じですね。

 

コレ、クレーンあるあるなのかもしれないけど、現場で聞く吊荷の重量って信憑性無いのがほどんとなんですけどねw

 

で、ここから先は重量と作業半径のお話ね

 

スマートチャートについて

 

はい、その前にココで専門用語出しちゃいます。

スマートチャートね。

 

コレ何ですの?

って言うとね、早い話が【前方特別性能】の事ね。

 

 

カタログにはこんな記載ありました。

 

ざっくり説明すると…

運転席が正面を向いた状態(旋回角度0°)から、左右に0~45°の旋回範囲は能力がブーストされますよ~

って事ね。

 

なんかすごいよね

”アウトリガが最大張出状態においても、さらに性能を引き出す”

ってカタログの説明書き…

板前さんみたいじゃない?

 

国内初!

なんてカタログに書いてるけど、前モデルにも前方特別性能ってのがあったんだけどな…

 

まぁまぁそれは置いといて…

 

伸縮モード1 スマートチャートの性能表

 

今回、比較用の性能表を作成してみました。

 

作成した性能表の条件として…

・アウトリガ最大張出の状態

・作業半径5.0m以下は割愛

・ブーム長さ設定の10.3mと14.1mは、実作業での使用は少ないので割愛

・20t以上の重量に関してはワイヤーの掛替が必要

・定格総荷重表の重量に×0.9して、補・主巻フック重量(410㎏)を差し引いた数値

↑下記の表を見て、フック下の玉掛用具+吊荷の重量以下で吊ってくれれば、緑ランプの範囲内(90%以内)ですよ~って表を作りました。

単純に、作業半径とフック下の重量だけ見ればイイねっていう早見表ね。

 

※表の赤字で太字のトコは、伸縮モード2よりも能力の強いトコを表してます。

 

作業半径38.0m…

吊り上げ重量40㎏以下ですよw

 

伸縮モード2 スマートチャートの性能表

 

で、続きまして伸縮モード2のスマートチャートの性能表

条件は先ほどの条件と同じです。

※表の赤字で太字のトコは、伸縮モード1よりも能力の強いトコを表してます。

 

2種類の伸縮モードと性能の違いとは!?

 

で、冒頭の

2種類の伸縮モードと性能の違いとは!?

ってトコなんですけども…

 

従来機種って、根元からブームが伸びる

=全ての作業半径で吊り上げ能力が強い

 

3.4.5段目から先にブームが伸びる

=3.4.5段のブームって、2段目のブームより細いので吊り上げ能力は無いんじゃないの?

 

っていうワタクシの先入観を見事に覆したんですね…。

 

それがコチラ↓

 

ね、意外でしょ?

同じブーム長さでも、作業半径が多くなると伸縮モード2の方が吊り上げ能力があるんですよ。

 

特にココ↓

①のトコね

作業半径16.0mで6.0tを吊り上げたかったとしたら、伸縮モード2でブーム長さ25.4mの設定しか無いんですね。

 

①の作業半径16.0m~22.0mは、伸縮モード2でブーム長さ25.4mが一番強いって事。

 

で、②のトコも見て欲しいんですけども

作業半径30.0mでブーム長さ33.6m…

伸縮モード1と伸縮モード2で、”倍”吊り上げ能力が違うのね。

0.7tって大きいよね~

 

勝手な先入観で物事を判断しちゃ~いけないね

って事が良くわかります。

おじさんはアップデートしていかないと置いて行かれちゃうね…。

 

※伸縮モード2は伸縮モード1と比べて、吊り上げ時にブームはたわむので地切り時の操作は注意が必要ですね。

 

 

で、ここまではスマートチャートの性能表だったんですけども

次はそれ以外の性能表を貼っておきます。

 

伸縮モード1の全周性能表

 

表の条件は引き続き…

・アウトリガ最大張出の状態

・作業半径5.0m以下は割愛

・ブーム長さ設定の10.3mと14.1mは、実作業での使用は少ないので割愛

・20t以上の重量に関してはワイヤーの掛替が必要

・定格総荷重表の重量に×0.9して、補・主巻フック重量(410㎏)を差し引いた数値

・スマートチャート(前方特別性能)を使用しない側方の性能表です。

 

それがコチラ↓

※表の赤字で太字のトコは、伸縮モード2よりも能力の強いトコを表してます。

旋回体が横を向いちゃうと、フルブーム41.2mで作業半径38.0mの性能設定が無くなるんですね~

 

伸縮モード2の全周性能表

 

表の条件は先ほどと同じです。

※表の赤字で太字のトコは、伸縮モード2よりも能力の強いトコを表してます。

伸縮モード1で36.0mの性能設定が無かったのですが、伸縮モード2でうっすら40㎏

吊り上げられますよっていう…

 

やはり旋回体が横を向くと、能力落ちますね。

 

なので、旋回体が正面を向いた状態(前方特別性能範囲)で吊り上げて、そのままの角度で勢いよく旋回すると転倒の可能性も少なくないので注意してください。

 

まとめ

 

いや~

先入観だけで判断しちゃいけないね~

 

途中で…

何言ってるかわからない

って、なった方もいらっしゃるかとは思います。

 

大丈夫。

 

ワタクシも何言ってるかわからくなってますからね。

なんならこの話の着地点を見失ってるからね。

 

ざっくり説明:伸縮モード1とは?

 

・伸縮モード1は作業半径は近め(10m付近)で、重量物(10t以上)を吊る作業の時の設定

 

ざっくり説明:伸縮モード2とは?

 

・伸縮モード2は作業半径は遠めで(10m以上)で、6t以下を振り振りする作業の時の設定

 

作業前に確認して

 

作業前に、作業半径と重量を確認後、性能表でベストな伸縮モードを選んでください。

作業半径と重量・旋回範囲の確認にこの表を役立ててもらえばコレ幸いです。

 

それでは本日も安全作業で頑張りましょう。

 

ご安全に~

 

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