毎度お世話になります。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
どうも、右肩ゴリゴリおじさんです。
なんだか最近、右肩がゴリゴリ鳴るんですよ。
ケンシロウが指ポキポキする位の鳴りっぷり。
ついにワタクシも伝承者の仲間入りかぁ?
と思う今日この頃です。
ヤマさんからご質問を頂きましてね、
今回はコレに乗じて記事を書いてしまおうと思うワケですよ。
今回はACSの親ワイヤーの掛け数設定の質問なんですけど、
>例えば、4掛けで作業半径10mで12トン吊りたいけど定格荷重は10トンで吊れない。
そこでACSの設定を7掛けにして定格荷重を13トンにして
吊り上げるっていう場合って大丈夫でしょうか?
35トンフックのワイヤー4掛け装備ってことでお願いします🤲
⚠️ちなみに、作業半径と定格荷重は適当です!笑
との事でですね、まずはフックについてのおさらいからですがね…
補巻きと主巻
移動式クレーンにはフックが2つ付いてるんすよ。
単索と複索って言い方もありますね。
↑コチラは試験向きな言い方かな?
現場作業や打ち合わせで複索なんて言われた事無いからね…。
主に主巻・補巻、親フック、子フックとかって呼び名が一般的かな?
たま~に補巻きと子フックが混ざっちゃって…
小巻きって言っちゃってる人聞いた事あるよ。
さてさて本題に入りましょう…。
↑KATOのSL650です
画像はカタログから拝借いたしましたm(__)m
補巻き(単索)
ウインチドラムからのワイヤーが1本のモノ。
25tラフターで3.5t~4.0t(年式・機種によって違います)
50tラフターで4.5t~5.0t(年式・機種によって違います)
ってフックに表示されてるんですよ。
で、このフックに表示された重さのモノ(フック重量を含む)を吊れますよ~って表示なんですね…
動作の特徴としては、ウインチドラムからのワイヤーが1本なので…
巻き上げ下げが早い。
ですね。
フックに記されてるトン数より軽いモノを吊る時に使用します。
足場材だったり、コンパネとかね。
建て方の柱とかさ1t~2tのヤツとかね。
とにかく軽いモノを吊り上げる作業に使用しますよ。
主巻(複索)
ウインチドラムからのワイヤーがフックのシーブ(滑車)を通して2~6本以上といった様に複数になってるやつ。
25t、50tラフターで25tフックがだいたい付いてます。
(50tラフターに50tフックなんてのもあるんですけども、使った事が無いなぁ…)
動作の特徴としては、ウインチドラムからのワイヤーが複数なので…
巻き上げ下げが遅い。
補巻きフックに記されてるトン数より重そ~なモノを吊る時に使用します。
で、最大の特徴がね…
掛け本数によって吊れる重量が変わります。
移動式クレーン運転士学科試験に”力学”があったのですが、その辺のハナシですね。
滑車を使って重たいモノを吊り上げましょうっていうアレね。
一般的にラフターの主巻って4本掛で作業してると思うんですよ。
補巻きフックのt数×主巻4本掛=主巻吊り上げ可能重量
例えば…
補巻きの吊り上げ可能t数が5tとします。
5t×主巻4本=20tまで
で…
主巻が35tフックでも20tまでしかワイヤーがもたないよっていうね。
それ以上はワイヤー切れちゃうよ~って言う感じっす。
でっかいクローラークレーンでさ
コレ何本掛よ(;゚ロ゚)!?
ってやつもありますよね~
フックについての説明はこんな感じっす。
次回はヤマさんの質問の解答とワタクシの経験を元に
書いてみたいと思います。
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