TADANO SACOJIBのジブ格納手順(25t以上) 概要編

クレーンネタ

久しぶりのクレーン関連記事でございます。

今回は、SACOJIBの格納手順概要編と言う事でやらせていただきますよ。

 

G3ともなると今や古い部類の機種となりつつある昨今。

 

急遽代打で現場に出たものの、ジブの格納を言い渡され頭の中が真っ白になってしまう事…

 

ありますよね?

 

急いで取扱説明書を探すものの…

 

車内に取扱説明書が無かったり…

 

取扱説明書があっても、ボロボロになってて肝心なページが無くなってたり…

 

あ~

ジブを格納できないよ~

このままじゃモータープールに帰れれない!!

 

 

そんなオペさんの薄っす~い

”困った~!!”

にお答えするのが当ブログ(笑)

 

 

こういった経緯がありまして、前回TADANOさんのSACOJIBのジブ出し方法を記事に致しました。

 

G3がちらほら近隣に走り始めた頃にワタクシは配車係になってしまったので、SACOJIBがちょっと弱いので…

ワタクシの備忘録的な意味合いも兼ねて記事にしましたよ。

 

 

さてさて…

 

出したものは片付けなくてはいけません。

なんせクレーンオペレーターは現場に単独潜入しミッションを遂行しなくてはいけませんからね。

 

概要編なので、

今回の内容は…

 

SACOJIB経験あるんだけど、どうやったっけ~?

 

って方に向けたざっくり説明な内容ね。

ひたすら箇条書きなのはご了承ください。

 

 

それでは…

SACOJIB振出概要編スタートです。

 

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ジブチルトシリンダを全縮小する

 

ここではブームを全縮小した状態で説明いたします。

以下の状態を確認してください。

・ブーム全縮

・ブーム角度60°~80°

・ジブ長さ全縮小

・ジブセット角度最大

ジブチルトシリンダを全縮小し、ジブが吊り下がった状態にする。

・AMLにジブセット状態を登録する

・主巻フックをシーブまでの間50㎝位まで巻き上げます。

・ブームが全縮小していることを確認

・伸縮/ジブチルトレバーを押してジブチルトシリンダを全縮小し、ジブが吊り下がった状態にします。

・AMLにジブチルトシリンダ全縮アイコンが表示されます。

注意点

・ジブの振り下げは、ブーム角度80°未満で行う事。

・ジブチルトシリンダを全縮小していないと、ジブを格納するときにテンションロッドを損傷てしまいます。

 

補助ロープを取り付ける

ジブチルトシリンダが全縮小したことを確認した後…

ブーム角度を60°~65°にします。

 

 

補助ロープを取り付け、ジブをブームに固定する準備をする

 

・ジブ先端の巻過防止装置用コネクタを外す。

・外したコネクタにフタをする。

・巻過防止装置用ウエイトからウエイト用ワイヤを切り離す。

・巻過防止装置用スイッチとウエイト用ワイヤを取り外します。

・ジブ先端のシーブから補巻きワイヤーを外す。

・補巻きフックをジブ先端よりも少し高く巻き上げる

・補助ロープをジブのシーブとガイドピンの間に通した後、補巻きフックに補助ロープを掛けます。

・ブーム角度を75°~80°になるまでブームを起こします。

 

ジブをブームに引き込む

 

ジブサイドアップ振出/格納スイッチの”振出”を押して、サイドアップシリンダを全伸長します。

ブーム角度が75°~80°になっている事を確認します。

 

 

ジブをブーム下面に引き込み、ブームに固定する。

 

・補巻きフックを巻き上げ、ジブをブーム下面に引き込みます。

・ガ…ッツコンって音がします(笑)

・AMLにジブロックアイコンが表示されている事を確認します。

・ブーム角度を60°~65°にします。

・安全ロープをジブに取り付ける。

・補巻きフックを巻き下げ、補助ロープを取り外す。

・補巻きフックを巻き上げながら、ブーム角度を5°にする。

・ジブ連結ピンEを入れスナップピンで固定する。

 

注意点

・ブームが再縮小している事を確認

・ジブロックアイコンが表示されない場合は再度チャレンジ

 

 

ジブセットピンを抜き、ブーム先端のリンクとテンションロッドを取り外す

 

ブーム角度をいっぱいまで下げる

 

ジブセットピン・テンションロッド・配線・ホースの格納

 

・伸縮/ジブチルトレバーを押してジブチルトシリンダを全縮小します。

・シングルトップに巻過防止装置用スイッチを取り付けます。

・巻過防止装置用コネクタをジブ側から外し、ブーム側に接続します。

・ウエイト用ワイヤとウエイトを接続

・補巻きワイヤー外れ止めピンを取り付けます。

・ジブチルトシリンダ用ホースをホースガイドから取り外します。

・ブーム左側のジブセットピンBを抜きます。

・テンションロッド接続リンクにジブセットピンBを差し込みます。

・テンションロッドを格納位置まで持ち上げて固定ピンを差し込む

・リンクからジブセットピンBを抜き、リンク上部のサポートに格納

・ジブオフセット角度検出用コネクタを外し格納する。

・ブーム右側のテンションロッドをブーム左側と同様に格納

・左右のテンションロッド振れ止めサポートを取り付ける

 

ジブをブーム下面から側面に引き寄せる

ここまでくればあと少し!!

気を抜かず仕上げましょう!!

・ジブセットピンA.Bが抜けている事

・テンションロッドが格納されている事

・ホースは格納した?

・配線関係は大丈夫⁉

再確認しましょう!!

 

 

ジブをブーム下面から側面に引き寄せ、ブームに格納する。

・ブームをゆっくりと0.5m程伸長します。

・ジブサイドアップ振出/格納スイッチの格納を押す

・ジブがブーム側面に引き寄せられ、AMLのジブロックアイコンが消灯した事を確認する

・ブーム角度を5°にする

・ピンCを抜きジブセット格納ピンDを差し込みピンCを差し込む

・ジブセットピンAをブーム根元のサポートにブーム根元側に向けて差し込みジブとブームを固定する

・ブームを全縮小し…

 

ジ ブ 格 納 完 了 !!

 

最後に…

 

いかがでしたでしょうか?

無事にジブを格納し帰還できましたでしょうか?

 

あ~!!

そうそうコレね~!!

いや~

あぶね~あぶね~

 

って、思い出して無事ジブを格納できる事を願っております。

 

もし途中で破損等のトラブルが生じましても当方責任を負いませんので悪しからず…

 

それでは本日もご安全に~

 

コメント

  1. とも蔵 より:

    ども、最近

    ”燃え尽き症候群“

    と言いますか…

    もう、俺は必要なくね?

    って、思いがちになり、真っ白になる日が多々ある、別居中のともジョーてす(笑)

    さて
    f(^^;

    まずはG3なんですが、年式によって色々と微妙に違うので、普段乗っているからとって担当以外のクレーンに乗った時に油断してはいけません

    特に、ルースターのピンを抜差ししないといけないタイプには要注意です

    ルースターのピン(ワイヤーの外れ防止ピン) は大抵、過巻リミットと一体化していますが、別になっているタイプがあります

    しかも、そのピンを抜かないと過巻リミットが外れないようにしていない機種は、抜き忘れしやすく、抜き忘れると補巻ワイヤーが切れるとかの重大事故になるので、要注意です

    次にG4ですが、25tだけがジブのチルト油圧ホースガイドをたたむ必要があるので要注意です

    たたみ忘れるとジブとガイドが干渉します

    普段、G4 70tやG3に乗っているからと言って油断は禁物です

    また、最初期のG4はブームを最縮小した状態でジブを格納しようとすると、ジブのガイドローラーブラケットとジブが干渉し、ジブの通信ケーブルを切断してしまう場合があります

    一応、68°で起伏が自動停止しますが、急停止したりしてジブが振れると干渉してケーブルが切れてしまいます

    後にケーブルの取り回しを変更して対策されていますが、これも要注意です

    共通して言える注意点としては、基本適に手前のテンションロッド(運転席の反対側)はテンションロッドを手で伸ばしてピン穴を合わせますが、引き過ぎるとロッドが落下するので要注意です

    そんなこんなで、普段乗っているからと言って担当以外の機種に乗る時に油断は禁物って、こってすね

    本日もご安全に
    m(__)m

    • Slide Away Slide Away より:

      とも蔵さん
      お疲れ様ですm(__)m

      返信遅れてすみません(>_<) なにやら私生活がちょっとな感じみたいすけど大丈夫すか!? 前期と後期でコネクターの形状が違うんすよね。 概要編で追記として使わせていただきますm(__)m

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