2025年の6月頃のお話。
症状が再発したのよ。
何がって?
ウチのホネさんの不具合。
ちょいちょい出るのよ。
走行中の減速時にそのままエンジン停止する症状。
ストーンとエンジン停止する症状ね。
過去、この症状とず~っと戦ってきたんですよ。
そのたびに一旦症状は改善されるんだけど、また再発する。
減速時にエンジン停止の症状が多発すると、次第にアイドリングも不安定になる。
これはどういうことなんだろうか…
不具合の原因を究明する
サービスマニュアルを隅々まで読み込んで、症状が一致する箇所を探してみるんだけど
ストーンとエンジンが停止するので電気系統だろうと判断していた。
失火してエンストする感じ。
走行中にキルスイッチを入れた感じと酷似。
電気系統の確認
テスターを買って、配線の断線の有無を確認したり規定の電圧や抵抗を確認したりしたのよ。
でね、
・イグナイターからイグニッションコイル間
・イグニッションコイルからプラグキャップ間
・キルスイッチからイグニッションコイル間
の導通を調べたんだけども異常は無かったの。
イグニッションコイルがダメ?
不安定なのかな?
って古いイグニッションコイルと交換しみても改善されない。
イグナイターが遂にダメ?
と思って予備ナイターを使ってみるけど変化なし。
う~ん…
若干だけど、プラグコードがキズついてる。

コレか?
それとも…
前回の改修時はプラグキャップだけ交換してなかったの。
劣化しているプラグキャップから漏電でプラグに電気行かない
→失火
→エンスト
なのだろうか…?
この際だからプラグキャップも替えてみる?
というワケで発注しました。

プラグコードは前回と同じものを購入した
プラグキャップは4個で12000円弱…
原因箇所をしらみつぶしに減らしていくしかないよねぇ…。
交換した結果は!?
交換した結果は…
相変わらずエンストする。
減速時にストーンとエンストする。
症状改善せず。
う~ん…。
燃料に疑いをかける
電気じゃなければキャブ?
燃料行ってない?
んなことないよね?
この2024年の11月頃にダイヤフラム等々を交換している。
油面がどうのこうのっていう問題かな?
とりあえずドレーンで燃料を排出してその量を確認してみた。
1~4のキャブから抜いたガソリンの量に特段異常は見当たらず…
ジェット類に詰まりでもあるのかな?
というワケで確認するも詰まり無く…

こりゃまたキルスイッチの接点かと思い…
バラしてみるも特に異常は無く…

いや~…
…
途方に暮れた。
振り返って考えてみた
たしか前にもこんなことあったな…
この時期に調子崩したよな…?
ってことで備忘録的なこのブログをさかのぼってみると
6月にチョークを引いてエンジンかかり、その後安定したとある。
今回も一緒だ。
思い返してみればこの時期に不調に陥ることが多い気がする。
一旦整理してみることにした。
ゴールデンウイークに似たような不調に悩まされた。
不調に陥った2年前もこの時期だ。
冬はフツーに調子よかったんだけど、どうも夏前に調子を崩す傾向がある。
エンジンをかける際、6月だというのにチョークを引かないとエンジンがかからない。
チョークを引く=燃料を濃くする
冬場でチョークを引き燃料を濃くしてエンジンを暖気するんだけどさ、6月だぜ?
寒いと空気の密度がアレな感じになるから燃料を濃くしてやるって何かで見たのよ。
暖かい6月だぜ?
ってことはよ?
キャブのセッティングなのでは?
っていうトコに行きついた。
キャブのセッティング?
けど…
キャブのセッティングを出すってのはいちいちキャブをバラしてスクリュー入れ替えるわけでしょ!?
いや~
ムリムリムリムリムリムリ!!
とは言えこのままってワケにもいかないので…
プラグの焼け具合の確認
燃料と空気の混合比率の問題だということで、
プラグの焼け具合を確認することにした。
左:新品

悪くなくない?
わかんねぇ!
カブってると言われる状態だと真っ黒なのね。
真っ黒→燃料が濃い状態
って焼け具合についてググってるときに何かで見たのよ
ウチのホネさんのプラグの焼け具合は若干白めなの
もしかして…
薄いの?
でもな~
冬場はそこそこ調子よかったんだけどなぁ…
この時期で燃料が薄いのであれば、冬場はもっと調子悪いハズじゃない!?
ワケわかんねぇ!!
パイロットスクリュー調整?
ホーネット250の初期型のパイロットスクリューの回転数は「2回転と半分戻し」みたいなの。
その点は注意して毎回キャブをバラした際は守ってたんだよね。
エアスクリューって書いてあったりパイロットスクリューってあったりどっちなんだろ?
サービスマニュアルには「パイロットスクリュー」って表記されている。
燃調を濃くするだとか薄くするだとかってのは、どうもココをいじくるみたいだ。
けど…
サービスマニュアルには「基本ココはいじくらないでください」的な事が記載されている。
パイロットスクリューを調整する場合、サービスマニュアルには「アイドルドロップ法」ってのを用いて調整とあるんだけど、調整方法が全く意味わからん。
というか難しそう。
チョークを引く=燃料を濃くする
なワケだから、通常時に燃料が薄いって事なんだろうか?
ということは、パイロットスクリューを締めたらいいのか緩めたらいいのか…。
とりあえず緩めてみたのよ。
全気筒2回転と3/4にしたの。
1/4回転追加させてみた。
すると…
めっちゃ調子悪くなった!!
ひどい。
今よりもひどくなった。
ということは…
パイロットスクリューの回転数を増やすと空気の方が多くなるワケね。
燃料を濃くするには締めればいいのね。
って事で…
全気筒2回転1/4にしてみた。
(エアクリーナーボックスを付けた状態だととてもじゃないがパイロットスクリューをいじくる事が出来ないので、毎回キャブを外して調整してました…)
すると…
直った!!
直ったよ!!
アイドリングは安定した。
しばらく様子をみて試運転することにした。
試運転してみた
試運転結果は…
良好!!
すげぇな~
ネジちょこっと締めるだけでこんなに変わるの!?
おじさんビックリだよ。
はッ…
今までイロイロ替えてきたが…
不具合の元凶は【燃調】だったって事!?
ここにたどり着くまでめちゃくちゃ遠回りしてない?
その分整備スキルはめちゃくちゃ上がったけども…
だってさ~
ストーンとエンジン停止するから電気系統って思っちゃうじゃん・・・
まさか燃料だとは思わないじゃん…
燃料だったらもうちょっとガクガクしてエンストする感じあるじゃんか…。
なんだよ~
ネジちょこっと締めるだけで直るのかよ~(´;ω;`)
そんなこんなで無事復旧しました。
若干だけど燃料を濃くしたので、燃費は悪くなったw
今まではツーリング時22~23km/ℓだったのが20km/ℓになったw
高回転型だから燃費を気にしちゃ~いけないんだけどもねw
まだまだお出かけしたいので大事にメンテしていこうと思います。
それではまた~








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