いや~
仕事終わってさ、家に帰ってさ、ご飯食べてお風呂入って…
眠くなるよね。
意外と何かするっていう時間が無いんだよね。
無いというか作れないというか眠くなる時間が早くなったというか…
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
どうも、睡眠は9時間取りたいおじさんです。
今回のお話は、鉄骨建方に行ったとき自分はこんな感じでやってますよ~っていうお話ね。
久しぶりに鉄骨を建て方してきたよ
先日ね、50t乗って現場に意気揚々と行ったワケですよ。
オハヨウゴザイマス
50t 率高め
本日小雨
そろそろ違うの乗りたいな🤔皆様ご安全に〜 pic.twitter.com/0fjZLjgc7X
— slideaway (@slideaway14) January 13, 2023
調子に乗って韻を踏んだよね。
でね、作業内容は見えないとこに鉄骨を組む感じだったんですね。
無線を使って鉄骨を組むんだけどさ、久しぶりの建て起こしもス~っと起こせて安心したよね。
建て起こしとは?
一子相伝で伝わる技法です。
詳しくはコチラ↓
おれはまだまだやれるね。
無線合図の仕事ってさ
鉄骨の建て方だけじゃないんだけど、運転席から目視できない箇所に吊荷を持って行くときに、無線合図に従ってクレーンの操作をするんだけど、鉄骨を吊った時点から合図を受けるのもお互い疲れるもんです。
合図者
『はい親スラー親スラー親スラー親スラー親スラー…』
オペ
(う~ん…
どこまで倒すんだろう…?)
とか
合図者
『はい右旋回ー右旋回ー右旋回ー右旋回ー右旋回ー…』
オペ
(どこまで旋回するんだろう…?)
(そろそろ3周目に突入しちゃうんだけどな…)
とか…
合図者
『はい親ゴー子スラー右旋回~ 子スラスラスラー』
オペ
(親ゴー子スラー右旋回はいつ止める!?)
とか
合図者
『はい親スラ子ゴー親ゴー子スラー』
オペ
(なにその合図!!)
みたいなね。
運転席から吊荷を目視確認できる作業であれば、
そろそろストップかかるかな~?
とか
旋回止める頃だな~
とか
ある程度の予測はできるんですけどね、無線を使って見えないトコに吊荷を持って行く作業ってさ、いつストップの合図を受けるかわからない操作を長時間続けるのって、疲れちゃうんですよね。
最近はブームカメラを自作で取り付ける猛者が多いのですが、弊社のクレーンにブームカメラは搭載されておらんのです。
担当車だったら自己投資して作ったんだけどなぁ…。
作業表示画面の情報を活用しよう!
移動式クレーンの作業表示画面ってさ、
吊荷の重量の他に、作業半径だったり起伏角度・旋回角度や揚程だったりと…
様々な情報が表示されるんですね。
↑手を抜いて取説から抜粋しました。
KATOのRfのACS作業表示画面です。
画面に作業状態に関しての情報がギュウギュウのパンパンです。
で、この作業表示画面から得られる情報を活用して操作します。
その前に、据付け現場をプラ~っと確認して柱と柱の間隔は何mか?
とか
梁を取り付けるならその間隔の半分か~
とか
休憩の時にでも散歩がてら下見します。
玉掛作業員時代に教わった事
自分が玉掛作業員だった頃、怖~い親方によく言われました…。
『作業に入ったら、次に何をするか考えて動けぇっ!!』
ってね。
そこにいる全員が作業内容をわかってたら全員が楽になる。
作業が分からず指示を待ってるだけの人間がいたら他の人の足手まといになる。
その作業の次の作業を合理的に考えながら作業を組み立てていく動き方が必要だ
と教わりました。
4人位で荷降ろし作業や積み込み作業をする場合、どんな玉掛方法で荷を降ろしたら相手が楽になるかとかその順番は?とかね
積み込みをする場合、どの順で資材を積んだら効率的か~とかね。
一カ所に大人数固まってても実際に動いてるのって数人なんだよね。
で、つっ立てる人も多かったりする。
それならそこから離れて次の仕事の段取りをする~
とかね。
コレって他のことにも通じる事なんだよね。
今でもこの教えはいろんな場面で役に立ってます。
ひと手間加えて作業効率を爆上げしよう
先程の教えを元に…
クレーン作業ってA地点で吊り上げてB地点に吊荷を持っていく…。
って作業がほとんどなんですね。
鉄骨建て方の場合、A地点で建て起こした部材をB地点付近に持っていくって感じですよね。
運転席から吊荷を見えないところに持っていくっていう作業の場合、メモを取るようにしています。
最初に取り付けた位置の作業半径をメモするの。
先程の作業表示画面にいろ~んな情報が表示されるからね。
例えばこの日に作業の時は、
最初に取り付けた柱が作業半径17.4mで旋回角度が164°でした。
『17.4m』と『164°』
をメモして…
そこを起点に、次に持って行く部材の形を見て作業半径を考えて操作します。
この時は柱の後にまた柱を吊り上げたので、最初に持って行った作業半径17.4mよりも奥なのか手前なのか据え付ける場所を予想します。
無線で
コレって、今持って行った柱より奥になります?
手前になります?
なんて聞いてね。
この時は最初に持って行った柱よりも奥ってコトだったので、
下見した時の柱の間隔は4m…
最初に据えた柱の作業半径は17.4m
最初に据えた柱よりも奥…
って事は、作業半径21m~22mくらいで旋回角度はこのくらいで持って行けばいいか~
な~んて考えて旋回中に旋回角度が前回の164°になる前に作業半径を21mに合わせて持って行く。
合図者
『ハイ旋回ストップ~ 子スラ~』
オペ
『キタ(´・ω・)』
作業半径『21.0m』で旋回角度は『172°』っと
ってメモを取るって感じでやってます。
なんなら狙ってるよね。
狙って外れる事もあるけれど、効率悪くないからね。
合図する方も合図を受ける方も次に何をどこに持って行く・取り付けるが分かっていれば作業効率はUPします。
ボルトを締めている間にその作業半径と旋回角度のメモを取る…
っていうひと手間を加えるだけで、合図を出す方とクレーンを操作する方のお互いが楽になりますからね。
コチラとしては
何といってもクレーン操作の手数が減らせられるのと、いつストップの合図が出るかわからない操作をするストレスが減りますので省エネ運転なんですね。
クレーン操作は合図者に従わないといけないってのが大前提なんだけどさ、そこは許容範囲なんじゃない?
って思うよね。
みんなやってた
久しぶりに軽く鉄骨だった。
弊社ブームカメラなど付いて無いので持っていった位置を記録。アナログだけどね😅
次はどの辺に持っていくかの目安にしてる。
親スラ連呼削減でお互いストレスフリー😎 pic.twitter.com/ZybPBCIXun
— slideaway (@slideaway14) January 14, 2023
な~んて何気なくツイートしたワケ。
そしたらね、仲良くさせていただいてるフォロワーさん方からも同じことやってるよ~ってリプいただきました。
同じくです😌
— なおせんせー⛑️クレーンオペ (@naosensei226) January 14, 2023
僕もアナログなんでブームが途中から見えなくなるとフックの位置がわからないんで、合図マンが触るくらいの位置とかメモってます😎
— クレーン乗り (@ukz1Z2xyWEcXyEM) January 14, 2023
僕も足場などはいつもこれです😊
上にせり上るだけで、起伏角度や旋回角は同じですからね。— 森下 竜 (@1012xryuryux) January 14, 2023
ひと手間加えるだけで、作業性と疲れ方がだいぶ違ってきますからね~
『相手が作業しやすい様にクレーン操作する』
って感じでワタクシは作業してます。
皆さんはいかがです?
それでは本日もご安全に!
コメント
タダノってブームの起伏が早いのか、コンピュータの出来が悪いのか操作中の数値をアテに出来ないのでブームと周りの構造物だったり、キャビンの縁とブームのヘッドの位置だったりで合わせてます。
手合図が多いのと、長尺物とか重量ギリだったり、電線や障害物避けながらと画面見てる余裕ない事が多いのでほぼ勘ぴゅーたー
荒天の中10mのワイヤーに20m位の介錯ロープ2本つけられ今日も30m立の開口部目指してヘトヘト(; ̄д ̄)ハァ↓↓
コンマ1tさん
お疲れ様っすm(__)m
いや~
タダノさんの方が作業半径の表示は早いっすね。
KATOさん、旋回中に作業半径合わせても旋回後に作業半径の数値が増えてたりするので…
自分はタダノさんの表示の方が好きですね~
そうですね~
自分も構造物目印もやります!
チョイ旋回とか特にキャビンと車体を見て
あ~ちょこっと動いてるな
を確認して旋回してます
遠くで手合図は嫌っす( ノД`)
10mワイヤーに20m介錯ロープは嫌っすね~w
お疲れ様でした(^^)/
お疲れ様です!
クレーンマンあるあるですね。皆さん同じように工夫されていて「私も〜!」って感じで嬉しくなっちゃいます。
当造船所のクレーンは重量と作業半径しか表示されないので船上のややこしい所見えない所に溶接機とかおろした時は構造物を目標に付箋記入で貼ってます。例えばマストとアンテナの間20mとか…結構ベタベタ貼ってますよ(笑
ラフター並みに色んな表示が欲しい〜
それではご安全に!
石川島さん
お疲れ様です<(_ _)>
自分も角度計が外付けのやつで、強風が吹くとプラプラして角度がわからなくなるタイプのクレーンからのスタートなので、ありがたく活用しております<(_ _)>
当時は
60°にして~ブツブツ…
40°であの柱のトコに~ブツブツ…
って感じでしたねw
そういえばデッキクレーンも角度計だけだったなぁ…
久しぶりに操作ネタできましたw