『GR乗車で現場にて急遽ジブ出しと言われて、
に向けてジブ出しの詳細手順の説明をしたいと思います。
いや~
書き始めたものの、今までに無い長編になりました…。
最長です…。
全米が泣くレベル。
割と簡単に泣くよね。
全米って。
ハナシを戻して…
なんだっけ?
あ~
そうそう・・・
ジブね。
現場でジブ出しを宣告され、急いでググってココにたどり着いた方…
さぞ慌てている事でしょう。
慌てると事故りまっせ~
落ち着いて落ち着いて…。
確実に進めていきましょう。
それでは参りましょう
ジブ出し手順の詳細説明
スター
ティン!!
- ジブ出し手順の詳細説明
- 注意事項
- それではジブ出し開始!!
- ブームを1m程度伸ばす
- 主巻フックを巻き上げる
- AML状態設定
- ジブサイドアップ格納操作
- 脚立の用意からのジブのピン抜き
- 過巻防止用スイッチの取り外し
- ジブサイドアップ振出操作
- ジブセットピンA・Bの挿入
- 油圧ホースをホースガイドに通す
- ジブ連結ピンを差し替える
- 補助ワイヤーロープの取り付け
- 運転席に戻り、ブームを起こし補巻きフックに補助ワイヤーロープを掛ける
- 安全ロープを取り外す
- ブームを伸ばす
- 補巻きフックを巻き下げ、ジブに掛ける
- 補巻きワイヤーをジブに通す
- 補巻きフックを巻き上げジブに当てる
- テンションロッド取り付け準備 その1
- テンションロッド取り付け準備 その2
- テンションロッド取り付け準備 その3
- テンションロッド取り付け準備 その4
- テンションロッド取り付けの前に配線接続
- テンションロッドをやっと取り付けるよ
- ジブ先端に過巻防止装置用スイッチを取り付ける
- 最後に…
- 諸先輩によるジブ出し補足情報
ジブ出し手順の詳細説明
取説のジブ出し手順の順序をワタクシのアレンジで多少変えてあるので、自己責任でお願いします。
物損・故障・ケガ等ございましても当方責任は一切負いませんのであしからず…。
注意事項
作業スペースの確認
GR以前のシリーズのジブ出しって、空中展開ジブではないので、”ジブを振り出せるスペース”が必要になります。
ジブ装着中の注意点
ジブ装着後のレバー操作について
用意するモノ
前回も触れましたが、用意するモノ一覧です。
1.ヘルメット
2.安全帯
3.脚立(車載されてますよね?)
4.保護手袋
5.補助ワイヤー
6.潤滑スプレー
7.ダチョウ俱楽部っぽく『聞いてないよ~』ってつぶやく
8.落ち着いた心
それではジブ出し開始!!
ブームを1m程度伸ばす
主巻フックを巻き上げる
ブーム角度を0°にしたら主巻フックとブーム先端の隙間が約15㎝になるまで、主巻フックを巻き上げます。
AML状態設定
ジブサイドアップ格納操作
脚立の用意からのジブのピン抜き
過巻防止用スイッチの取り外し
ジブサイドアップ振出操作
ジブセットピンA・Bの挿入
油圧ホースをホースガイドに通す
ジブ連結ピンを差し替える
補助ワイヤーロープの取り付け
運転席に戻り、ブームを起こし補巻きフックに補助ワイヤーロープを掛ける
安全ロープを取り外す
ブームを伸ばす
補巻きフックを巻き下げ、ジブに掛ける
補巻きワイヤーをジブに通す
補巻きフックを巻き上げジブに当てる
テンションロッド取り付け準備 その1
テンションロッド取り付け準備 その2
テンションロッド取り付け準備 その3
テンションロッド取り付け準備 その4
テンションロッド取り付けの前に配線接続
せっかくピンを差し替えたので、そのついでに配線も接続しちゃおうっていう事で…
テンションロッドをやっと取り付けるよ
ジブ先端に過巻防止装置用スイッチを取り付ける
最後に…
上記の手順で、慣れれば10分~15分で出せます。
よく1人でタイムアタックしてました(笑)
ジブ出しなんですけどもね、コレね…
クレーン学校でやらないのね。
一切触れなかったなぁ…。
今はどうか知らないけどね。
それに最近じゃ~
クレーン塾なんてモンがあるみたいですしね。
練習するときにはベテランさんに付いてもらって練習した方がイイです。
ベテランさん 『イイか~ ちょっと見てろ~』
つって…
メキメキメキ…
って壊したベテランさんのハナシを知っている…。
”こうやっちゃあいけないよ”
って見本を見せてくれますからね。
ジブ出しって毎日出すモンじゃない(現場によりますが…)から、手順をついつい忘れがちで壊してしまう事って多々あるんですね…
ワタクシ、ジブを格納する際…
ジブ連結ピン入れ忘れてブーム伸ばして…
『ドン!!』
プシュー
って、エアコンコンプレッサーを壊した事もあります(笑)
失敗もしてみないと、覚えない・注意しないって事も多少はありますよね?
ジブ出しに自信の無い方は、整備のタイミングでジブ出しの練習をしましょう。
現場に出て、困るのも助かるのも自分ですからね…。
とはいえ…
現場でドキドキ・ハラハラしながらジブを出した方が覚えは早いかもしれません…。
現行機種は、運転席への乗り降りが少なくなってモノすごく進化してると思います。
ラジコン操作だもんね。
空中展開ジブなんつってね…
メーカーさん…
よく考えたよなぁ~
って感心してしまいます。
ジブ出しタイムアタックしてた頃が懐かしいなぁ…。
諸先輩によるジブ出し補足情報
概要編の際に、このブログのご意見番の皆様より補足情報を頂きました。
・エアコンをOFFにしないとジブの張出し格納(ジブをブームの横や下に抱く)ができない機種がある。
・ブームの全縮状態を保持できない故障により、ジブのロックがかからない場合がある。
また、それによりブーム先端のジブ固定ピンが抜けなかったり、最悪、ピンを抜こうとしている時にジブが落下する。
と、いった事があるかなと
(^^;最後のトラブルは、ジブが中途半端にロックされ、ブームを倒していく途中でジブが落下したりもするので、古い機種は普段からブームが伸びてないか点検が必要ですね
ちなみに、応急の対策としては、レバーを縮む方にヒモとかで固定するしかないです(笑)
以上、カビのはえた智識でした
f(^^;
とも蔵さん
ありがとうございますm(__)m
マゴ出しはヒヤリハットが山盛りの作業
絶対にマゴ出しの最中は他の事はしない、考えない。おしゃべりもナシ。
一つ一つ常に確認しながらやらないと、命にかかわる事故につながる作業です。
マゴ出し途中で別の事したり、監督や職人、電話などの妨害工作に遭った後の話でセット完了、さあ振り出しとブーム伸ばした瞬間ドカンと細ピンの打ち上げしたり、マゴ振り出して行ったら子のシーブの太ピン抜き忘れててワイヤーぶっちぎってマゴ落としたり、さっさと畳んで帰ろうと抱き込む為に巻いたらブーム全縮小してなくてロック掛からず油圧ホースのドラム変形させたりします。
豆知識としてGR以前の機種だと
ピンとワッシャーの予備を常備する事
ピンが飛んでいって紛失しないようにヒモを付けておく
コネクターにはシリコンオイルを挿しておく
マゴ出し中は絶対に他の事を考えない、途中で離れない
ブームのマゴ自動ロックのラッチは信用しない格納時、テンションロッドの固定ピンを走行状態の時にRピンが下になる様に取り付ける
ヒマゴ抜きの時、巻過の線やカプラーを破損するので抜き忘れを確認してから行う
ヒマゴ抜く際、発射方向の人払いの確認
格納時は勢いよく巻かない(ストッパー部が変形してピン位置がずれてしまいピンが入らなくなる)
滅多にマゴ出ししない機械はヒマゴのスライドプレートのシムの手入れをしておかないと腐って膨れてスライドプレートのクリアランスがなくなるどころか挟んでしまい、人の手では出てこなくなる。又格納しようとするとマゴが持ち上がる事もある。マゴ振り出し時はウインチで巻いて出すとワイヤーが早く痛む上、ドラムの巻き取り位置によってはドラムに噛み込んでしまう事もある
畳む時にブーム長には余裕を持たせる事を忘れないようにしないとバンパーやボディに当たる可能性がある
テンションロッドの中間固定ラッチを忘れてないか確認
G3からは別の問題がありますがここでは割愛します。私が気をつけているのはこんなところです。
コンマ1tさん
ありがとうございますm(__)m
以上、誰かの何かの参考になればコレ幸いです。
それでは本日も
ご安全に!!
コメント
G3になって非常に楽になったマゴの出し入れですが、それ以前の機種では結構な労力と時間と忍耐と運が必要な作業でした。
平地で展開出来ればまだマシですが、板木マシマシの砂防ダムやアウトリガー張ったら寸法いっぱいの鋼台上や電線だらけの街中でヒマゴ抜きなど、サーカス紛いの作業が必要でした。
どうもFXからG4まで日替わり定食のコンマ1tです。
マゴ出しはヒヤリハットが山盛りの作業
絶対にマゴ出しの最中は他の事はしない、考えない。おしゃべりもナシ。一つ一つ常に確認しながらやらないと、命にかかわる事故につながる作業です。マゴ出し途中で別の事したり、監督や職人、電話などの妨害工作に遭った後の話で
セット完了、さあ振り出しとブーム伸ばした瞬間ドカンと細ピンの打ち上げしたり、マゴ振り出して行ったら子のシーブの太ピン抜き忘れててワイヤーぶっちぎってマゴ落としたり、さっさと畳んで帰ろうと抱き込む為に巻いたらブーム全縮小してなくてロック掛からず油圧ホースのドラム変形させたりします。
豆知識としてGR以前の機種だと
ピンとワッシャーの予備を常備する事
ピンが飛んでいって紛失しないようにヒモを付けておく
コネクターにはシリコンオイルを挿しておく
マゴ出し中は絶対に他の事を考えない、途中で離れない
ブームのマゴ自動ロックのラッチは信用しない
格納時、テンションロッドの固定ピンを走行状態の時にRピンが下になる様に取り付ける
ヒマゴ抜きの時、巻過の線やカプラーを破損するので抜き忘れを確認してから行う
ヒマゴ抜く際、発射方向の人払いの確認
格納時は勢いよく巻かない(ストッパー部が変形してピン位置がずれてしまいピンが入らなくなる)
滅多にマゴ出ししない機械はヒマゴのスライドプレートのシムの手入れをしておかないと腐って膨れてスライドプレートのクリアランスがなくなるどころか挟んでしまい、人の手では出てこなくなる。又格納しようとするとマゴが持ち上がる事もある。
マゴ振り出し時はウインチで巻いて出すとワイヤーが早く痛む上、ドラムの巻き取り位置によってはドラムに噛み込んでしまう事もある
畳む時にブーム長には余裕を持たせる事を忘れないようにしないとバンパーやボディに当たる可能性がある
テンションロッドの中間固定ラッチを忘れてないか確認
G3からは別の問題がありますがここでは割愛します。
私が気をつけているのはこんなところです
コンマ1tさん
お疲れ様ですm(__)m
返信遅くなってすみません。
電気がアレな感じだったので…。
≻どうもFXからG4まで日替わり定食のコンマ1tです。
すっげぇ…
スキル半端ないっすね…。
コンマさんも結構やらかしてるんですね(笑)
失敗して壊して覚えるってのも多少ありますよね(笑)?
豆知識、いただきましたm(__)m
ありがとうございます!!
ども、Slide Awayさんの久しぶりの大作に涙が止まらない涙腺崩壊爺です
(T-T)
さて、今のオペは幸せですよね
携帯で、なんでも情報が手に入り、簡単で手軽に見れんですからね
昔々は付箋に色々と書いて車内に貼ったり、手順をジブに書いたりしてたんですけどね
(^^;
爺は用済ですわ!
(≧∇≦)
ちなみに、クレーン塾では10ラフのセットは習うみたいですが、マゴ関係は教わらなかったそうです
また、クレーン塾で大特と玉掛の免許も取れるそうですよ
参考までに
とも蔵さん
お疲れ様ですm(__)m
無事、通電して落ち着きました。
≻昔々は付箋に色々と書いて車内に貼ったり、手順をジブに書いたりしてたんですけどね
(^^;
確かに…(-_-;)
いい時代ですよね~
≻爺は用済ですわ!(≧∇≦)
そんな事はありません!!
≻ちなみに、クレーン塾では10ラフのセットは習うみたいですが、マゴ関係は教わらなかったそうです
≻また、クレーン塾で大特と玉掛の免許も取れるそうですよ
んで。就職先も斡旋してくれるんでしたっけ?
いたれりつくせりっすよね…