現役クレーンオペが伝授!!   振れ止め操作・旋回編 その1

クレーン操作ネタ

ブログの過去記事を”リライト”と言って、書き直す手法があるとの事…。

2012年11月2日に作成された記事を

2019年7月9日にリライトしてみました。

 

2012年当時のつたない文章力だったワタクシが…

長年当ブログの更新で培った2019年版の文章力で書き直してみたんですよ。

 

愛のメモリーのセルフカバー的な?

 

2012年より文章力が酷くなってたりして(笑)

 

決して…

決して

ネタが無いから書き直してるんじゃないからね(`・ω・´)!!

 

皆様いかがお過ごしでしょうか?

どうも、ネタ切れおじさんです。

 

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はじめに…

 

 

先日…

このブログのコメントに、このようなご質問をいただきました。

 

 今月からクレーンオペレーター見習いで現場にくっついて回っています。
 旋回の揺れを抑えるコツはありますか?

 

って事なんですけれどもね…

揺れ止め…

振れ止め…

 

クレーンオペなら誰もが乗り越えなきゃならない壁ですよ。

 

コレが出来なきゃ自分も困るし、使う側も困る。
”コツ”とか”感覚”を人に伝えるのって非常に難しいですよね(‘・c_・` ;)

ましてや文章で伝えるなんてね…。

 

ココでガってやって、グッとなるからダーして!!

みたいなね。

長嶋茂雄氏みたいな教え方になるんですよ。

 

『サバ(鯖)を漢字で書いてください。』

という問いに…

『いわゆるひとつの魚へんにブルー!!』

と回答されたという逸話があるレジェンドですよ。

 

コレを説明するには自分の文章力じゃあ非常に厳しいなと思ったので、今まで触れなかった…

 

サバの件じゃなくて振れ止めの方ね。

 

いや…

僕は振れない様にしていたんだ…

 

荷振れだけに…。

 

 

 

 

 

『うっぜぇぇ!!』

 

という声が聞こえてきそうですが、ブログタイトルでクレーンオペ名乗ってるからには書かなきゃね…

 

上手く伝えられればいいけど…



”アソビ”と”アタリ”を極めよう。

 

 

という事で、クレーン学校やクレーン教習所で揺れ止めについて習ったとは思うのですが、晴れて免許を取得して…

 

 

いざ現場にデビューしてクレーン操作をすると、なんだか様子がおかしいんですよね…

 

『アレ?今日こんなに風強かったっけ?』

 

『昨日、木原さんと、そらジローは今日の風の事は一切言ってなかったぞ…』

 

みたいな感じで、ウソみたいに吊り荷がプランプランするんですよ。

 

吊荷の振れと、自分のクレーン操作がシンクロしてないんですよね。

 

一言で言ってしまえば、シンジ君並みのシンクロ率が必要です。

『動いてよぉぉぉ!!』

 

 

なんつってね…

 

シンクロしてねぇじゃん

 

つって…

 

なので、シンクロ率を上げるために

まずは…

クレーンの”クセ”に慣れる事。

 

コレ大事。

 

旋回レバーをゆっくり入れ始めて、どの辺で旋回し始めるのか?

という旋回レバーの”アソビ””アタリ”がメーカーや機種によって違いますので…

 

”アソビ”と”アタリ”の位置を把握する事=クレーンの”クセ”に慣れる事。

が大事ですよ~

という事になります。

 

揺れの種類について

 

んで、
運転席から見た”揺れの種類”なんですけれども

“横揺れ”

 

 

旋回操作後に停止した時や、吊り荷の重心(センター)が合ってない状態で巻き上げた時に起こる

“縦揺れ”

 

起伏操作後に停止した時や、吊り荷の重心(センター)が合ってない状態で巻き上げた時に起こる

“バウンド”

 

フルブームやそれに近い状態の長~いブーム長さの時、起伏操作後急停止した場合のブームの煽りによって起こる。

吊荷がバインバインしちゃってる状態。

”しゃくる”とも言いますね。

“回転”

 

これはもう

運命のイタズラよね。

 

 

以上が大まかに運転席から見た揺れの種類です。

 

 




荷の”揺れ”・”振れ”は振り子運動⁉

 

 

次に、”揺れ”・”振れ”についての理屈を改めて考えてみましょう。

図を一新しました。

昭和の催眠術みたいでしょ?

『アナタはだんだん眠くな~る』

的な?

 

これね、

運転席から見た旋回操作後、旋回操作を停止した状態
を例に図にしてみました。

 

A~Eにブラーンって行ってE~Aにブラーンって戻り、またA~Eへ…
って動きますよね?

 

つまり“振り子運動”します。

 

吊り荷・フックの横揺れも縦揺れも振り子運動してると思うんです。
いや、この際もう振り子運動でいいや。

 

30分位放っておけば吊り荷・フックの揺れは止まります。

 

止まらぬなら止まるまで待とうホトトギス…

 

時は戦国時代…

かの有名な武将が茶会の際に、詠んだとか詠まなかったとか…

コレを実行すると現場でフルボッコにされます。

 

現場の職人さん達は工期に追われてますので、せっかちな人が多いんですよね。

余計な時間はかけたくないですからね…。

 

なので、フルボッコにされて立ち直れない程の深い傷を心に負う事になります。

そういうワケにはいかないので…

 

 

振れ止めの極意

 

止まらぬなら止めて見せようホトトギス

時は戦国時代…

かの有名な武将が茶会の際に、詠んだとか詠まなかったとか…

 

という事で…

 

揺れ止めなのですが、まずはA~Eの揺れ幅に注目してください。
運転席から見た横揺れの場合、揺れ幅がよくわかります。

 

吊荷がA~Eへ動いてる最中…

 

C辺りでEの位置位までジワーッと右旋回操作。

(注意:Aの位置から右旋回操作した場合、公園にある”ブランコ”を漕ぐ要領で余計に揺れる様になります。)

 

すると、吊り荷・フックの揺れはB~Dに揺れ幅が小さくなります。

つまり、右旋回で”揺れ”・”振れ”を止めたい場合、Cの位置を起点にタイミングを合わせて右旋回の操作をする。

 

上を見上げて…

トップシーブ(ブームの先っちょ)とフックの位置が垂直になる様に操作。

ブームの長さ、フックの揚程で多少変化します。

 

慣れてくれば1発でスッと揺れは止められるようになります。

ポイントとしては…

・ジワーっと動かし始めて、ジワーっと止める。

 

礼に始まり礼に終わるようなモンですよ。

・トップシーブ(ブームの先っちょ)とフックの位置を合わせる様に(師匠に”追いかける”って教わりました。)操作する。

・揺れ幅をよく見てタイミングを合わせて操作する。

 

この際、操作を”キュッ!!”と止める様な操作を絶対にしないこと。

”ジワーっと動かし始めてジワーっと止める”

が鉄則です。

 




最後に…

 

いかがでしたでしょうか?

旋回の”揺れ”・”振れ”止めに関してはこんな感じかなぁ…?

荷の”揺れ”・”振れ”を止める操作に困っている方のお役に立てれば是幸いです。

 

↓こちらも参考にしてください。

 

コメント

  1. Slide Away より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > 横揺れはすぐに対応できるのですが・・・縦揺れ止めで起伏をするのですが、更に振れるのが怖くジワっと入れる事が苦手です;;
    起伏レバー入れると『シュー』っていいますよね?
    どの位レバーを入れたら起伏がどの位動いてるかの感覚を掴みましょう。
    縦に揺れて自分の方に動いてきたら『起こし』入れて、自分より離れていったら『倒し』をジワっと入れてやると…
    > 更には旋回で調子に乗り全開でやってると荷が綺麗な輪を描き出し萎えます。。。
    旋回が早くて遠心力で外に膨らんで、停止した時に輪を描くって事ですね…
    > 練習で鉄骨を起こしたり倒したりしてますがそれも失敗ばかりです。。憧れて免許取得したのでもっと上手くなりたいです><
    初めから上手くできる人なんていないですよ!!
    とにかく数こなす&感覚を掴む&機械に慣れる事!!
    頑張ってください!!

  2. 顔6割 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    勉強になります。
    横揺れはすぐに対応できるのですが・・・縦揺れ止めで起伏をするのですが、更に振れるのが怖くジワっと入れる事が苦手です;;
    更には旋回で調子に乗り全開でやってると荷が綺麗な輪を描き出し萎えます。。。
    練習で鉄骨を起こしたり倒したりしてますがそれも失敗ばかりです。。憧れて免許取得したのでもっと上手くなりたいです><
    変な文章でごめんなさいw

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